30代、特に35歳を超えて

様々な方々とお話をしてきて、そして自身の体験をもとに強く実感することがあります。

30代になると、特に35を過ぎると、孤独を感じる方が多くなるのです。

それまで存在した、自身を認めてくれる上司や先輩という存在がいなくなる。上司や先輩がいたとしても、褒めたり叱ってくれなくなる。

指示がなくなり、フィードバックもなくなり、自身の存在意義や価値を、自分自身で見出しエネルギーにできるようにならないといけなくなるのです。

そして、この年齢になると、20代の頃に感じていた上司や先輩の絶対的な頼れる感がなくなり、褒められたり叱られたりしなくなり、自分についての話題が減り、事業や仕事、後輩についての話ばかり、またはそれすらなくなり、何のために自分がいるのか、仕事をしているのか、ここに存在するのか、孤独な葛藤に覆い潰されそうになるのです。

上司の指示に的確性を疑える力も身につき、疑問も増え、それだけれど上司が責任ある立場でもいっぱいいっぱいで焦りわたわたもがいている姿も見えてくる。

かつては上司や先輩の許可さえ得ていれば不安もなかったし、何かあっても自分のせいではない、「許可を得ていたもん」と言えていた。

でも、今はそれでは何も変わらないし意味がないこともわかる。わからなくても前に感じなかった行き場のない苦しさやもどかしさがある。

マネージャーも、課長も部長も、そして社長でさえも、けして完璧で立派な人間ではなく、あくまで一人間でしかなく、不完全で、脆く、自分と変わらない、むしろ欠陥だらけの人でしかないことに気がつくようになります。

この気づきとどう向き合えばいいのか、この気づきとまで思えずとも感じる苦しさやもどかしさ、憤りに似たフラストレーションとどう付き合えばいいのか。

そんな悩みを抱える方が、とてもとても多いと思うのです。

その解決を転職で実現しようと思う方も多くいらっしゃいます。

でも、それは転職で叶うとしても、脆くも儚い短い時間であり、逆に短くなく叶ってしまったときに、40代、50代で向き合い、悩み、気がつくのだとしたら、さらに大きな苦しみになるものだと思います。

終身雇用感の強い会社にお勤めの方ほど、その気づきが遅く、苦しみが大きくなるように思いますし、ベンチャーや中小にお勤めの方でも、楽とは言えない悩みと向き合われていると実感しています。

もし今抱えられているお悩みや苦しさがあって、それが何かを考える際に、これがそうではないかと考えてみていただけたら。そして、そうかもしれないと思えたなら、悩むべきこと、考えるべきことが大きく変わり、他人ではなく、自分が変わることの大切さに気がつくことができる。

そこが、きっと、これからの人生のスタートラインであり、閉塞感で息がつまる日々からの解放につながる開けた未来への一歩になるのだと思うのです。

もちろん年齢だけで一概に言えることでも当てはまることでもありません。

でも、こんなメッセージが、これを読む方の力になるのであれば。

皆さんの、そしてこれを読むあなたの、キャリアが、人生が、明るく幸せにいい感じになりますように。

そんな願いを込めて。

高円寺より。38歳、やはりまだ様々にジレンマばかりが付きまとい、終電で帰り、行きたかったらーめん屋が準備中でぐったりして、24時間営業のすしざんまいで酒とともに過ごす私から。皆さんへ。

つむぐ

キャリアカウンセリング、採用支援、エージェント育成支援などを行っています。

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